建設現場でがんばる若いゼネコンマンへ 〜その19〜

Photo by towanoinori

【”ドロップアウト”の先に”天職”があった】

自分の希望通りに現場を離れて、本社の調達部に配属になりました。
ただ、”本社調達部”は行ってみてわかったことで、正式には「子会社に出向」でした。

どういうことかというと、正式な配属先は”出向先である子会社”になるんですが、その子会社は本社の調達機能を担っており、兼務といった扱いでした。
なので、”本社調達部”の肩書で、仕事をすることがほとんどでした。

しかし、僕が現場で配属先を聞かされた時は、「子会社に出向」とのことだったので、『あ〜、内勤じゃなく、会社が変わってしまうのか?これは、想定していなかった。やんわり”クビ”と一緒ってことかな?(キャリアとして)終わった・・・。』と考えてしまいました。

何とも言えない、ドンヨリとした気持ちで、出勤したのを覚えています。

場所は、本社ビル内の1フロアでした。

着任すると早速、先輩社員から業務内容と役割が説明されました。
さすがに、聞き慣れない内容ばかりで、戸惑いました。

僕の役割は、全国の現場から各支店購買部経由で上がってくる”鋼製建具(SD・LSD)の調達”でした。

つまり、『本社集中購買』というものです。

各支店・各現場から上がってくる”調達先リスト”を参考に、各専門業者に、現場概要・見積内訳(金抜きの内訳明細書)とともに、見積依頼を掛けます。
(図面等その他資料は、専門業者さんが各々現場や各支店の購買部に取りに行く仕組みでした。)

そして、集まった提案見積を精査し、ネゴして、最安値業者を選定し、依頼主である現場・支店に報告する、という流れになります。
(契約は、支店・現場になります。本社調達としては、契約候補業者の内定(金額含む)までになる決まりでした。)

こう書けば、単に”見積を取って、並べて比べて、安いところに決めるだけ”と思われるかも知れませんが、ことは、そんなに単純ではありませんでした。

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