【『逃げる力が生きる力に変わる時代』~建築関係者向けにキャリアマネジメント支援サービスを始めました~】

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現在は“VUCAの時代”と言われています。

VUCAとは、Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)の4つの単語の頭文字をとった造語です。
取り巻く社会環境の複雑性が増し、次々と想定外の出来事が起こり、将来予測が困難な状況を意味する言葉です。
新型コロナウイルスの流行を考えれば、まったく納得できる話です。

それに加えて、昨日(2021年2月13日23時07分)に福島・宮城県沖で発生した最大震度6強の大地震。
東日本大震災からまもなく10年になろうかというこのタイミングで、またもや大きな地震が発生したわけです。
まさに“いつ、何が起こるかわからない”という状況です。

また、山口周さんは著書【ニュータイプの時代】で、「20世紀的優秀さ」の終焉と述べています。
つまり、今までの「オールドタイプ」の“従順・論理的・勤勉・責任感が強い”という特徴が優秀とされていたことから、これからの「ニュータイプ」の“自由・直観的・わがまま・好奇心が強い”という特徴が評価されるようになるということです。

また、世の中は大きくデジタル化の方にシフトしようとしています。
いわゆる“DX(デジタルトランスフォーメーション)”です。
DXとは「ITの浸透が人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる」という概念で、顧客起点でのデジタル変革という現象でもあり、非デジタル企業から見ると新しい競争戦略でもあります。

建築業界は最もDXが遅れている業界のひとつと言えるかと思いますが、その波は確実にやってきます。
そこに対応できないことはあり得ないし、許されないことだと思います。

このように、実はもう本人が望むか望まないかに関わらず、大きな変化に直面しています。

であれば、自らのワークスタイルや立ち振る舞いは、自らの意思で確立していく必要がある訳です。

残念ながら、会社や組織といったものに委ね、頼り、寄り掛かった生き方は必然的にリスクになります。
自ら考え、決断し、行動することが求められます。

では、行動の動機は何でしょうか?
それは「モチベーション」になります。
自らの前向きな行動を誘発するのがモチベーションだとすれば、個人にせよ組織にせよ、パフォーマンスを高めるに「モチベーションのマネジメント」が必要になります。
どのような仕事や環境で自らのモチベーションが沸き上がるのかを把握し、そのような「場」に自分をポジショニングし続けることが重要になる訳です。

そのためには、自ら「環境=場」を整える必要があります。
それを実現するために必要なのは、声を上げることかも知れませんし、居場所を変えることかも知れません。
いずれにしても、それは勇気が要ることかも知れませんね。

しかし、自分の身を守るのは自分だという事もまた真実だと考えます。

「オールドタイプ」の考えでは“今いる場所で踏ん張って努力する”そうですが、「ニュータイプ」は“勝てる場所にポジショニングする”そうです。
つまり、『人生の豊かさは「逃げる」ことの巧拙に左右される』ということです。

『逃げる力が生きる力に変わる時代』です。

前向きに逃げて、自分の人生を生きられるようにしたいものです。

建築関係の方が前向きになれるお手伝いができればと、建築関係者向けにキャリアマネジメント支援サービスを始めました。
設計(建築・電気・設備など)・施工(ゼネコン現場担当・専門工事会社など)、その他建築関係の方で、キャリアマネジメントにお悩みがある方の為キャリアアドバイスになります。
単に転職先のアドバイス・紹介とかでは無く、これからの建築業界や世の中の方向性について持論を交えながら、ご相談される方がこれから向かうべき方向性のヒントとなるような総合的なアドバイスになればと思います。
よろしければ、是非お試しください。
建築関係者向けキャリアマネジメント・アドバイス

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