居場所がひとつというリスク

Photo by kuritaosamu

ここ2ヶ月あまりで、大きな自然災害が関東・東北地方を中心に頻発しています。

特に、大雨、河川の氾濫・決壊による水害の影響は大きく、完全復旧までかなりの時間を要すると思われます。

多くの方々が、被害にあった自宅の片付けや掃除に追われる中、生活の拠点は被災した自宅であったり近隣の避難所であったり、いずれも不自由な生活を強いられています。(自治体やボランティアなどで、懸命なサポートが行われてはいるのは承知しています)

幸い、僕は今回の台風・大雨で、大きな被害は受けませんでした。
だけど、被災された人達をテレビなどで観て、「もし、自分が被災したらどうするだろう?」と考えました。

停電で灯りも点かず、食事やトイレ、お風呂といった生活が厳しい家で耐えている
暴風で屋根が飛ばされ、雨が防げていない家で、家の中でテントを張って耐えている
避難所で、周囲に気を遣いながら、落ち着かない日々を耐えている

そんな方々を観るたびに
「すごいな」
「たくましい」
「自分に同じことが出来るだろうか?」
と考えてしまいます。

それと同時に、

『この人達は、何故、ここにいるのだろう?』

もちろん、個々に事情や理由があるのはわかります。
それでも、自分がその立場になった時、同じ状況にいられるか?
つまり、”その状況に耐えられるか?”を考えると、

『これはかなりマズイぞ』

“被災しない”というのが一番理想なんですが、自分達で出来る対策と準備を超えて、自宅に居られない、居づらい状況になった時にどうするか?

『逃げ場が無いのはリスクだぞ』

そう考えました。

僕は、
・とにかく家族(場合によっては自分も)は一旦逃し、体勢を整えてから復旧に当たる。(家族の無事が確保出来れば、復旧に集中出来る)
・日常生活は逃げた先で営み、出来るだけいい状態で、復旧活動を頑張る。(逃げ場が近くにあった場合、そこで生活し鋭気を回復した上で、復旧活動に当たれる)
と考え、その結果、

『居場所がひとつしか無いのはリスクだ』
『居場所を増やさないと』

『でも、どうやって・・・?』
『どこに・・・?』

二地域居住
多地域居住

前々から、地方創生・移住促進・CCRCに取り組む中で、研究・検討してきたテーマだけど、防災対策のひとつとしての面も出て来たと感じました。

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