【ネットでは誰と繋がるかが大事】

Gerd AltmannによるPixabayからの画像

簡単に繋がれる時代

昨日まで存在も知らかった人と、瞬間的に繋がることができるのが今のネット世界です。

Facebook・Twitter・InstagramといったSNSをはじめとして、サイトのコメント欄を通じて意見を交わすことも可能です。

そこに”実名か?匿名か?”の違いがあったりしますが、誰かの意思・感情に触れていることには間違いないと思います。

さて、このように世界中の人と繋がることができる環境にある訳ですが、では、”このオンラインのその先はなんだろう?”と考えた場合、やはり、”リアル=オフラインの繋がり”になってくると思うんですね。

もちろん、ネット(オンライン)上の関係だけで全てがうまくいく関係もあると思いますが、自分の人生・生活に大きな影響を与えるのはまだまだリアル(オフライン)の環境だと思います。

ネット(オンライン)でいい関係を築けたならば、リアル(オフライン)でもいい関係が築けるかも?
ネットで「信頼できるな。応援したいな。」と思った人ならば、実際に会って会話も交わしたいですよね?

つまり、人との繋がりで大切なのは”数”ではなく、誰と繋がるか?といった言わば”質”の問題だと思います。

そのためには、今もこれからも自分の繋がりというものを丁寧に見直して整理していく必要があります。
もしかしたら、残酷になってしまうかも知れませんが、それもお互いのためと考えて丁寧に整理していくということも大切です。

その大前提として、自分自身が”繋がりたい”と思われる人であろうと努力することが大切だと思います。

”繋がりたい”と思われる必要があるからといって、格好つけたり嘘で固めることはNGです。
大切なのは、”自然体”であり、”誠実”であることではないでしょうか?

✔あなたは誰で、私は何者か?

ネットで人と簡単に繋がれる時代です。

その繋がりは”数”ではなく”質”が大切だとお話ししました。

その質を高める要素として、自分自身が”自然体”であること、”誠実”であることが必要なのでは?と提案もしました。

では、いわゆるネット世界のどこの場所でも自分は”自然体”であり、”誠実”であることができるのか?
結論を言えば、それは難しいと思います。

リアル世界で考えてみても、道を歩く時に自分の全ての情報を全身に貼り付けて歩かないですよね?
せいぜい、世の中に開示しているのは”自分の顔”くらいではないでしょうか?
もっとも、サングラスや今の状況で言えばマスクなどで顔も隠されていることもしばしばあります。

つまり、リアル世界では、自分の情報はある一定の自分が所属しているコミュニティの中のみで共有されていることになります。
それが、ネット世界であれば、一瞬にして世界中に自分の情報が自分の知らない誰かにも共有されてしまうということになる訳です。

これが怖いところですよね?

従って、個人情報保護法をはじめとして、個人の情報を守るルールや仕組みがいろいろある訳です。

「だからネットで個人が特定されるような行動は取るべきではない。匿名がいいんだ。」と言いたくなる気持ちも十分わかります。
しかし、その匿名性が故に、個人に対する誹謗中傷など様々な問題を生んでいる事実もあります。
誹謗中傷する投稿をする人は、故意にその個人を攻撃しようとする意図がある場合もありますが、悪意では無くその人自身が持つ正義感からその言葉を発していることも少なくないようで、難しい面があると思います。
ただ、匿名であることが問題を複雑にしていると考えられます。

その一方、『匿名の投稿やコメントは信頼性や共感性が落ちているな~』と個人的に感じています。

やはり、話しを読んだり聞いたりする上で、”その人が誰でどんな人か?”がわかっていると、安心感や共感が生まれますよね。
そして、「もっと話しが聞きたい」「話しを聞いてもらいたい」という気持ちになっていきます。

そうなると、リアル世界と同じで『初めまして。私、〇〇と申します。よろしくお願い致します。』といった挨拶から始まります(笑)。

自分が声を掛けられる側で考えればわかると思うんですが、どこの誰だかわからない、何をしてるかわからない人から、いきない声かけられたらビビりますよね?
その時、顔を隠していたら余計に引きますよね?

僕もいろいろ繋がり申請を頂くのですが、その人のお顔や仕事といった”その人がどのような人か?”といったいわゆる”人となり”がわからないとかなり戸惑います。
場合によっては、申し訳ないですが、スルーさせて頂くこともあります。

有名Youtuberの方とかで、顔出し無しで抜群の知名度の方がいますが、そんな人でも、実際は完全に自分の素性を隠したまま、活動や生活をすることは不可能なんでは無いでしょうか?
そんなことができるのは、ゲームや映画の中の超優秀なスパイくらいじゃないですかね(苦笑)?
ただ、多くの有名Youtuberの方も含まれると思いますが、アーティスト系・クリエーター系の方はちょっと違いますね。
いわゆる”自身のコンテンツ・作品”を発信されている方々は、その作品そのものに価値が認められ、その価値からその方々自身の信頼・信用が醸造されている気がします。
こういった方々は、素顔・素性を明かさずとも、信頼・信用が得られるんだろうと思います。

今は、悪い意味で、完璧に情報を守ることが難しいんじゃないかな?と感じています。
単に情報を抜き取られるということではありません。
事実、いろいろなネットサービスを利用していることから、僕たちは自らネット上に情報をあげています。
そうなれば、当然、情報が意図しないところに漏れていくリスクは高まる。
便利さ・快適さを得る代わりにリスクも引き受けている訳です。
もちろん、そのリスクやトラブルを回避するためのルールや仕組がある訳ですが、この点は意識しておいた方がいいかな?と個人的に思っています。

ちょっと話しが逸れました。

何者でもない自分が顔や素性を隠して活動するというのは、実は単純に”信頼を得にくい”ということなんですね。
「顔や素性を隠すということは、この人、何か怪しいことをしているんじゃないか?」
そんな風に思われてしまう可能性がある。

これから、世の中では”信頼”というものの価値がどんどん上がり、それが見える化する時代が来ると言われています。

つまり、信頼が得られていない人は、生き難い世の中になるということです。

信頼を得るという中に、”その人は誰と繋がっているか?”ということも評価の要素になると言われています。

となれば、まずは自分自身を見直し、繋がる相手を見直していくことが必要になってくると思います。

少し怖い感じのお話しになってしまった気がしますが(苦笑)、要はリアル世界と同じだということですね。

やはり、信頼できる相手との関係というのは、その人が誰でどんな人かわかった上で、会話や交流を重ねて徐々に構築されるものですよね。

それがネットというツール・仕組みによって、最初の枠が大きく拡がった状況ということだと思います。
ここから、しっかりとした信頼関係に繋がるかは、まさにその後の関係・交流次第ということです。

「ネットでは”誰と繋がるかが大事”だと思うよ」というお話しでした。

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