【『自分はどう生きるか?』がまたまた重みを増してる気がします〜コロナ禍での一場面〜】

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“絶対的な価値観”と”相対的な価値感”

世の中には”絶対的な価値観”と”相対的な価値感”がありますよね。

例えば、テストの点数の良し悪しなど、人と比べて勝ち負けが決まるのが”相対的な価値観”です。

逆に、「自分はこれが好き」みたいな、例え他人に理解されなくても、本人が強烈に価値を感じているものが”絶対的な価値観”です。

人がこの2つの価値観を同時に持っているということは理解できると思います。
しかし、昨今の新型コロナの流行によって、人の相対的な価値観の見方・感じ方が変わってきたと感じます。
相対的な価値観が弱くなり、絶対的な価値観が重視されるようになってきていると。

つまり、「自分はこれが好きだ」「自分はこうしたい」という個人の感情に従い、行動する人が増えてきているということです。

相対的な価値観は、人と比べることで図られるので、その比べる内容も”他人の定規”ということになります。
その比較に勝った先にあるお金や役職、名誉などに自分の真の幸せが見いだせないという人が増えてきているのだと思います。

「世の中の人にどう見られるか?」より「自分にとってどういう生き方が幸せか?」を大事に考える人が増えてきているのだと。

この傾向は、2001年9月11日のアメリカ同時多発テロ事件や2011年3月11日の東日本大震災の時にも見られたと記憶しています。

この時『自分はどう生きるか?』を真剣に考えて行動する人が増えました。

昨今の新型コロナのパンデミックは、これら歴史的な事件・災害と同等のインパクトがあったと言うことかと思います。

このように”絶対的な価値観”の重要性が人々の間で拡がりつつあるのを感じますが、”相対的な価値感”もまた、重要であることは変わらないと思います。

何故なら、自身の成長や今のポジションやレベルを確認するには、他者との比較は必要です。

その比較の結果、「もっとがんばろう」などのモチベーションや更なる創意工夫が生まれるので。

“絶対的な価値観”を軸としながら、”相対的な価値観”で自分の状況・状態を確認しながら進む。
そのバランス調整が大事なのかな?と考えます。

”絶対的な価値観”と『転職・独立』

この”絶対的な価値観”と”相対的な価値観”が激しく葛藤する場面のひとつが『転職・独立』では無いでしょうか?

僕自身も2005年に11年以上勤めた会社を辞めて独立し、大きく人生が変わりました。
【ゼネコン現場監督出身の現役建築プロジェクトマネジャーが語る『ツラい現場を経験した今も建設業界で生きている人間の実例』 Kindle版】にも書きましたが、会社員時代も自分自身としてはかなり劇的だったのですが、独立を決めたまさにその時は、”絶対的な価値観”で全身が満たされて、前しか見ていない感じでした。
大きく一歩踏み出す時は、そんなものかも知れませんね。

2021年3月の今はいわゆる年度末で、一年の中で区切りのタイミングをむかえています。

新年度を新天地で迎えようと、自ら環境を変えることを選ぶ人がいます。

ある会社の仲間から「この3月末で会社を辞めて、独立します」と報告を受けました。

現在のこのコロナ禍は、正直良いタイミングとは言えないんじゃ無いかな?と思います。

ただ、彼の中の”絶対的な価値観”が彼を突き動かしたんだろうと。

“相対的な価値観”で見れば、この行動にはならないかな?と思います。

“絶対的な価値観”が上回ったんですね。

「またいろいろ相談させてください」とのことだったので、もちろん快諾しました。

挑戦する人は好きだし、逆に大いに刺激をもらえます。
これからも応援していきたいと思います。

最近、芸能界でも独立の話をよく聞きますね。

ジャニーズ事務所や吉本興業でも長年在籍した著名な方々が退所・独立したり、グループの解散・活動休止に伴い、個々に新たな活動をされるという。

どれも”絶対的な価値観”が表に現れた例ではないかと思います。

根底には『自分はどう生きるか?』というテーマがある訳です。

自分自身、いつも考えていることなんですが、改めて”正直に、前向きに、明るく”自分自身と向き合い、次の行動に移していきたいと思います。

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ゼネコン現場監督出身の現役建築プロジェクトマネジャーが語る『ツラい現場を経験した今も建設業界で生きている人間の実例』 Kindle版
諏訪寛  (著) 形式: Kindle版