地方は創生しない?!

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大前研一さんの著書『君は憲法第8章を読んだか』『日本の論点2020〜21』を読みました。
そこには、”地方は永遠に繁栄しない”という主旨が記されていました。
もちろん、大前さんの解説・解決案も含めて。

要約すると、
・地方が繁栄しない原因は、”憲法第8章”にある。
・憲法上、今の都道府県や市町村は”地方公共団体”であり、自治権(司法・行政・立法)を持たされていない。(本当の意味での”地方自治体”では無い)
・つまり、国の出張所機関であり、自ら何かを決める・実行する権限がない。
・従って、その地域独自の強みを活かしたグローバル含めた経済活動や制度設計が出来ない。
・よって、自立した活動が出来ないため、衰退が目に見えた今のような状況でも手を打つことが出来ない。

『地方は永遠に繁栄しない』

かなりショックを受けました。
なんとなく薄々わかっていたこととは言え、改めて突きつけられると、何とも言えない悲しさも感じました。

大前さんは、「連邦政府化を念頭にした憲法改正を行わなければ地方創生は永遠に絵に描いた餅のまま」とも言われています。

今まで多くの地方自治体の職員の方々にお会いし、町の未来・発展についてお話してきました。
いろいろとやるべきことについて、意見交換させて頂きました。
しかしながら、なかなか”これ”という未来への道筋が見えている地方・地域は、残念ながら知りません。

なるほど。

そう言われてみれば、納得がいく気がします。

“やらない”のではなく、”やれない”という側面もあったのだということです。

ではこのまま、大前研一さんの言う通り、地方は創生することなく、衰退の一途を辿るのでしょうか?

僕はそうならないと思います。
(“そうしてはいけない”という思いも込めて)

もちろん、とても難しいことだと思います。

しかし、僕がお話しさせて頂いた方々はみんな、危機感や課題を感じていました。

「このままではいけない」
「何とかしたい」

ならば、やるしかない!

憲法改正を待つこと無く、自分達が生きるために、生き残るために。
何より自分自身が充実した人生を送るために、やれること・やりたいことをどんどんトライしていくことだと思います。

時間は止まりませんからね。

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