風の谷の空気感の正体

Photo by harumaki613

『風の谷を作ろう!』

僕はある大学の先生とそんな話をしていました。
その先生とは、国際医療福祉大学大学院の石井慎一郎先生。
石井先生は「お年寄りが安心して暮らせる、みんなが助け合って安全に楽しく暮らせる、そんな”風の谷”のような町、コミュニティを作りたい」とおっしゃっていました。
今でもその実現のために力を注いでいらっしゃいます。
ちなみに、”風の谷”とはもちろん”風の谷のナウシカ”の風の谷です。

石井先生とは「CCRC」(Continuing Care Retirement Community= 継続的なケア付きの高齢者たちの共同体)の会合で知り合いました。
共通した課題認識だったので、僕自身、石井先生の理想には大いに共感して、『実現のために共に頑張っていきましょう』と。
(CCRCについては、またの機会にもう少し詳しく別な視点でお話ししたいと思います)

でも、そんな中で、風の谷についての表現で何とも言えない”違和感”を感じていました。
何だかよくわからない違和感でした。
よく考えるとそれは、『助け合って』というワードについてでした。
“助ける・助けられる”が前提のように感じてしまい、何かそれ自体が”弱々しいコミュニティ”のように感じてしまいました。

でも、”ナウシカ達の風の谷”にそんな弱さは感じません。
確かに、みんなが助け合って暮らしています。
そして、老若男女が明るくたくましく生活しています。
そこに、変な弱さは感じません。

正に、理想のコミュニティです。
そこで、また疑問が浮かびました。

『この弱さを感じさせない空気感はどこからきているのだろう?』

長いことずっとモヤモヤしていたのですが、遂にその空気感の違いの理由がわかりました。
それは、西野亮廣さんの”Voicy(『これから間違いなく大きくなる『コミュニティー』の力』)”を聞いて気が付いたのです。

https://voicy.jp/channel/941/60190

その中で西野さんは、自身が運営するオンラインサロン(西野亮廣エンタメ研究所)の飲み会での気付きについて、

・共通の世界観を持っているサロンメンバーしかいない空間は本当に居心地が良い幸せな空間。
・その空間の中には変な人がいない。何故なら、お互いがお互いをいい意味で監視しあっている。
・お互いが監視しあっている状況はブロックチェーンのようだ。そのため、安心できる空間ができあがっている。

と話されていました。

“共通の世界観”
“お互いがお互いを監視”
“ブロックチェーン”

この言葉で僕の頭の中のモヤが一気に晴れました。

『そうか。風の谷のあの力強い一体感は、お互いがお互いを監視していることで、みんなが安心して過ごせる環境を守っているからなんだ。』
『厳しく言えば監視だけど、優しく言えば見守り。誰かに甘える、寄り掛かるということでは無く、お互いに見守りあっている環境なんだ。』
『そして、みんながその環境を守ろうとする意識を持つことによって、個人個人がそのメンバーでいるための自分自身の在り方を常に意識して行動することになるんだな。』

これが、ナウシカの風の谷の空気感の正体だったんだ!

『正に、理想のコミュニティだ!』

“強いコミュニティ”=”共通の世界観”

改めて、『僕たちの風の谷』の実現目指して、気合いが入りました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です